『 考えるということ 』

 

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 30年以上前に発刊されたロングセラー、外山滋比古著「思考の整理学」をご存知でしょうか?

増刷を重ねること110刷、200万部以上売れている大ロングセラーですが最近また本屋に平積みされるくらい再ブームのようです。

社会人になって何年目かの若かりし頃読んだ記憶があり、3ヶ月ほど前に新聞記事を見つけて再度読み直してみました。最近はグライダー型人間が多い、世の中ではエンジンを持つ飛行機型を必要としているのに今の学校教育は問題を与えて解くことのできる人間を優秀というが、自ら問題やテーマを見つけ出せないでいる―そういった学校優秀グライダー型人間にエンジンを搭載するには?という刺激的なテーマで始まる本です。

その中に思考の「醗酵」というテーマがあります。考えるための『素材』をどれだけ集めても醗酵しない、『酵素』を入れて化学反応するまで寝かせていくことが重要だ、というのです。

 社会人歴を30年以上積んでくると、読み直して思い当たることが多々あります。情報をどれだけインプットしてもなかなか考えがまとまらない、ある時「閃く」「寝起きに浮かぶ」「天から降りてくる」人によって言い方は様々ですが、脳にインプットしたものが一定の時間で醗酵してある時にいい塩梅になる、というわけです。

僕なりに思うのが、一定期間集中して事に励むときは『素材』のみしかインプットされないことが多く、『酵素』を入れるには違う分野や次元での経験、体験などが重要ではないかということです。下手な考え休むに似たり、堂々巡り、などと言いますよね。しかも手際よくやろうと思っても自分の都合とタイミングでは醗酵されないということです。著者は永年の経験的にどのくらいの時間寝かせれば醗酵するか(閃くか)がおよそわかるようになってきたそうです。

 そこまでは、なかなか到達できません(学者、研究者の著者と現業をやる僕らはまた異なる部分もあるでしょう)が、脳の中の「醗酵」だけでなく当社のやっているマンション再生コンサル系の業務なんかは管理組合さん内部での「醗酵」も重要だったりします。

 当社のイメージするスピード感だけでは「醗酵」は進みません。著者のように「醗酵」時間がおよそわかるようになれば、管理組合さんに一番いいタイミングでサポートできるわけですね。仕事上も色々当てはまりそうな気がします。

代表取締役 樋口繁樹

 

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